こんにちは、haggyです。
ソウルから日帰りで行ける、北緯38度付近の南北軍事境界線から南北2kmずつにわたる地域DMZ(非武装地帯)。
どうしても展望台から北朝鮮を見たくてツアーに参加しました。
・ソウルで面白いツアーを探したい
・北朝鮮を見てみたい
・南北朝鮮の歴史に興味ある
・海外の現地ツアーってなんだか不安
・ツアーの内容について知りたい
という方向けに、実際参加してどんな感じだったのか、所要時間はどれくらいなのかなどをシェアしますね。
私は一人で参加しましたが、とっても楽しいツアーでした。
理由も含めて記事内でお伝えしますね。
韓国大好き。特に韓ドラ、K-POP、韓国料理、cassビール、コスメ。
韓ドラならラブコメ系、K-POPはStray Kids推し。
韓国旅行ではロケ地巡りや路地裏散歩、映えスポット、コスメやお菓子のショッピングが好き。
この記事でわかること
ソウル | DMZ(非武装地帯 )ツアーに1人で参加してみた体験記
私が参加したツアーは、アクティビティ予約サイト「KKday」の
北緯38線(DMZ/非武装地帯)日帰りツアー予約 日本語ガイド付きで人気定番スポット巡り(韓国 ソウル 京畿道) - KKday
というツアー。
サイトに記載されているスケジュールは、
- お客様の宿泊ホテル(ソウル市内に限る)
- 臨津閣(イムジンガク)公園:自由の橋、望拝壇(マンベダン)
- 第3侵攻トンネル
- DMZ映像館/DMZ展示館
- 都羅展望台(トラチョンマンデ)
- 統一村(車窓から見学)
- 市庁(シチョン)駅解散
引用元:KKday
しかし実際には微妙に異なっているところもありました。
DMZ映像館やDMZ展示館は行かなかったし。
というわけで、この章では韓国へ到着してからツアーに参加して解散するまでの流れを写真付きで紹介していきますね。
体験記
- ツアー前日、電話が2回来た
- 集合場所へ
- バスの中
- 日本人参加者
- 臨津閣
- あれ?愛の不時着?
- 都羅(トラ)展望台
- 第3侵攻トンネル
- 統一村
- ツアー時間
さっそく見ていきましょう。
ツアー前日、電話が2回来た
私がツアーに参加したのは韓国へ到着してから2日後でしたが、ツアーの前日に催行会社から2度電話が来ました。
1回目は昼過ぎ、ホテルで出かける準備をしているときでした。
・日本語ツアーで申し込んだけど、参加者が最少催行人数(3名)に満たないので英語ガイドになる
・集合場所と時間は弘大駅3番乗り口に8時
・パスポート忘れないでね
という内容。
英語ツアーになるのはいいとして、予約サイトには
ツアー開始1時間前にお客様のホテルまでお迎えに上がります
や
民宿やairbnbまたは民間住宅の場合は、ご宿泊場所の近くまでお迎えします
引用元:KKday
と書かれていたはず。
不思議に思い尋ねてみると「迎えには行きませんから来てください」とこと。
これ日本だったら人によっては「書いてることと違うじゃないか!あぁぁぁん???」と怒る方もいるでしょう。
ただここ海外ですから。あるあるです。
むしろちゃんとツアーに参加でき、漏れなく連絡がきたことに感謝です。
というわけで慌ててメモを取りました。
▼実際のメモ(きったない字)
2回目の電話は21時過ぎだったと記憶しています。
東大門のアクセ屋さんでピアスを吟味していたときでした。
店内のBGMがガンガン鳴っている中で何とか聞き取った内容は、
「日本人の参加者が増えたから日本語ツアーになった」
とのこと。
「わざわざご丁寧にありがとうございます」とお礼を述べ、念のため集合時間を再確認しておしまい。
最後は「おやすみなさい」と言われました。
なんかほっこり。
後にツアーで話すようになった方に聞くと、同じく電話が2回来たと言っていました。
集合場所へ
当日は迷うことを想定して、早めにホテルを出発。
地下鉄に乗っているとき、7:17頃ガイドさんからLINEが。
わざわざガイドさんからLINEが届くなんてスゴイ!
「これで何かあっても置いていかれることはない」
と安心したのを覚えています。
そして集合場所に到着すると、「DMZ」と書かれたバスがズラ~リ。
どのバスなのか見当もつかないし、そもそも私を乗せるバスが到着しているのかも不明。
ポカーンとしていると、ガイドさんからバスの番号が書かれたLINEが届いたのです。
そして無事に乗車できたのでした。
バスの中
バスに乗る際ガイドさんから、
「向かって左側の列の空いているところに座ってください」
と言われました。
疑問に思いましたが、乗車してすぐに納得。
向かって右側の列は中国人参加者、左側は日本人参加者の列に分けられていたからです。
そう、中国人と日本人の混合車両で、それぞれにガイドが1名ずつでした。
中国人参加者に向けて中国語で説明 ▶ 日本人参加者に説明と、交互に説明するスタイル。
いろんな国で様々なツアーに参加してきましたが、こういうスタイルは初めてで新鮮でした。
日本人参加者
日本人参加者は、私含め9名。
私が乗車したときには既に8名は乗っていました。
自意識過剰かもしれませんが、こういうとき妙に注目されている気がして気まずい&ドキドキします。
※間違いなく自意識過剰
一人で元気に「おはようございます!」なんて言ってシーンとなったら恥ずかしいので、私は静観するタイプです。
臨津閣
バスに揺られること1時間。
最初の目的地「臨津閣」へ着きました。
着いたらまず30分ほど自由時間があります。
朝早い集合だったのと、解散まで食事は無し。
食べるならこの自由時間を利用して済ませることになります。
上の写真の建物には右側に軽食、さらに建物2階にはガッツリ食べられる飲食店が入っています。
私は1階でキンパを食べました。
ん~沢庵が最高!
そして自由時間が終わると、ガイドさんが各所を説明してくれました。
下の写真は朝鮮戦争時、物資を運んでいる最中に北朝鮮軍から攻撃を受けた機関車です。
いくつもの砲弾の痕が生々しく感じました。
他にも平和の鐘などの説明を受け、再び自由時間。
見足りなかったところを見て回れます。
検問所と「あれ?愛の不時着?」
臨津閣を出て都羅展望台へ向かう途中、検問所を通過します。
軍人がバスの中に入り一人ずつパスポートをチェックするのですが、ガイドさんには
「くれぐれも軍人と写真を撮ろうとしないよう」
言われました。
写真を撮ると高額な罰金が課せられるそうです。
これ注意がなかったら撮ろうとする人絶対いそうですよね。
また、検問所までの道で、次のような光景が出てきます。
あれ、この光景どこかで見たことのような...。
「あ!愛の不時着!!!!!」
そう、リ・ジョンヒョクが北朝鮮に送還される、涙なしでは観られないシーンです。
気づいたときにはもう半分以上過ぎていたころで、ちゃんとした写真撮れず。
ガイドさんも「あ、そうそう、ここ愛の不時着のね」と後半で言われました。
は、早く言ってほしかった~!!!
停車せずに通過するだけなので、臨津閣を出たらカメラをスタンバイしておきましょう。
都羅(トラ)展望台
続いて「向こう側は北朝鮮が見える」という都羅展望台へ。
あいにく私が訪れた日は曇っていて、広く見渡せなかったんですが、それでも
「今見てる景色は北朝鮮なんだ」
と感動。
晴れていると開城の街も見えるそうです。
開城と言えば、愛の不時着でも出てきた名前の街。
見たかった...。
展望台には望遠鏡があります。
あまり操作に慣れていない私は望遠鏡を使っても何にも見つけることができないタイプなんですが、
一緒のツアーに参加した日本人グループの方がなんと!望遠鏡で
草むしりをしている北朝鮮人を発見。
望遠鏡の位置を固定して見せてくれたんです。
その方は他にも自転車に乗っている人など色んな人を見せてくれました。
私一人だと景色だけ見てスルーだったので、本当に感謝です。
第3侵攻トンネル
北朝鮮が韓国に攻め入るために秘密裏に掘っていたトンネル。
全部で20本のトンネルがあるそうですが、見つかっているのは4つだとか。
第3トンネルは3つ目に発見されたトンネルです。
▼写真スポット
トンネルの中は写真を撮ることができませんでした。
狭い・天井低い・急こう配の3拍子で、入り口から元来た道に戻るまでかなり疲れました。
閉所が苦手な方や心臓の弱い方はトンネルに入らない方がいいと言われます。
トンネルの入り口付近にはお土産屋さんもあり、私は高麗人参茶を購入。
ガイドさん曰く、高麗人参は体がポカポカするというので、冬の札幌生活に備えて買いました。
▼統一を願って作られたモニュメント
統一村
DMZにあり、民間人が唯一住んでいるのがこの統一村。
常に軍人に守られているため、とても安全な村なのだとか。
▼のどかな景色
統一村では20分ほど自由時間がありました。
高麗人参ラテを飲んでみることに。
とても健康によさそうな味でした。
ツアー時間
私が実際に参加したツアー
北緯38線(DMZ/非武装地帯)日帰りツアー予約 日本語ガイド付きで人気定番スポット巡り(韓国 ソウル 京畿道) - KKday
では、朝8時集合、14時半頃の解散でした。
弾丸で予定を詰め込みがちな韓国旅行でも、14時半頃の解散なので他に予定が入れられます。
そもそもDMZとは?
DMZとはDeMilitarized Zoneの略。
「非武装地帯」という意味です。
韓国と北朝鮮の南北軍事境界線から約2kmずつ設定された地域で、戦車などは配置せず軍事活動をすることが許されない地域でもあります。
朝鮮戦争の休戦協定により、1953年に設定されました。
そう、ツアーで訪れた場所は全て観光地化されていますが、実は未だ南北は休戦しているだけ。
緊張状態が続いているのです。
ツアーに参加せず自力でDMZへ行ける?
「わざわざツアーに参加しなくても、自力で行ける方法はない?」
と思う方もいますよね。
臨津閣までは京義・中央線臨津江駅の1番出口から徒歩10分で自力でたどり着けますし、車で行くこともできます。
しかしDMZは民間人統制区域となっており、一般人が非武装中立地帯に入れないようにされています。
よって、都羅展望台や第三トンネルなどは自力では行けず、ツアーに参加するしか方法はありません。
とはいえツアーは8,000円近くかかりますが、それくらいかける価値はあったと感じました。
ツアー参加の注意点
ツアー参加の注意点は2つ。
注意点
- 情勢によってはツアーが中止になることも
- パスポートを忘れずに
情勢によってはツアーが中止になることも
先ほども伝えましたが、韓国と北朝鮮は休戦状態にあります。
板門店ツアーが2024年10月現在中止になっているのと同様、情勢に変化があればツアーが開催されないことがあることも覚えておきましょう。
パスポートを忘れずに
検問所を通るときにチェックされるので、パスポートは忘れないようにしましょう。
先ほども書きましたが、検問所で軍人の写真を撮ると罰金がかかるそうです。
「記念に1枚」なんて撮ってしまうと思わぬことになるので注意しましょう。
一人で参加しても寂しくない?
ツアーに参加する際、周りは皆グループで来ていると、
・一人で参加した自分は浮いてしまうのではないか?
・寂しくないだろうか?
と不安になりますよね。
私が参加した日は1人旅の方が他に2名いて、一緒に話しながら行動しましたし、6人グループの方ともツアー中話せたので寂しくはなかったです。
統一村で高麗人参ラテを頼むのに一緒に並んでくれて
「ここで待ってるからお土産見てきていいよ~」
と言ってもらえました。
一人きりで誰とも話さなくても寂しさは感じないタイプですが、
「異国の地で日本人同士が同じツアーに参加する」ことで、親近感がわくのかもしれませんね。
ガイドさんも参加者に気を配って話しかけてくれたし、一緒に参加した方々が超絶ステキだったので、思い出深いツアーでした。
反対に友人同士で参加していたら、他のツアー客と話をすることはなかったかもしれません。
一人で参加したからこそ色んな人と話せたのだと思います。
私が参加したツアー
今回参加したツアーは、
北緯38線(DMZ/非武装地帯)日帰りツアー予約 日本語ガイド付きで人気定番スポット巡り(韓国 ソウル 京畿道) - KKday
というツアーでしたが、ツアーで気になるのが
・食事の有無
・トイレ休憩
・板門店は行ける?
ではないでしょうか。
この3つについて順番に解説しますね。
食事の有無
このツアーはランチタイムなどはないツアーになります。
よって、皆で一緒にレストランで昼食というスケジュールはありません。
しかし、臨津閣に着くと30分程自由時間があり、
そこにある売店やレストランで各自食事を楽しみました。
そう、先ほど写真を載せたキンパです。
キンパを食べたのがAM9:00前で、以降はツアーが終わる14時半頃まで食事タイムはありませんでした。
統一村の売店でラテやソフトクリームなどは食べられますが、
空腹が心配な方は、朝の臨津閣でたくさん食べるのがおすすめです。
トイレ休憩
トイレ休憩というよりは、自由時間に行くようになります。
・臨津閣
・都羅展望台
・第三トンネル
・統一村
の4か所で自由時間があるので、その際に行きます。
朝から14時半頃までのツアーで4か所行けるので、個人的には困ることはありませんでした。
板門店は行ける?
DMZの真ん中にある板門店。
「JSA:Joint Security Area(共同警備区域)」という言葉で知っている方もいるかもしれませんね。
2019年には当時大統領だったトランプ氏が、金正恩朝鮮労働党委員長と歩いて北朝鮮側へ渡ったとニュースでも話題になりました。
今日は家族で板門店見学に。過去、文在寅、トランプ、そして金正恩が行き来した軍事境界線(中央の低い石段)の北側は雑草が生い茂っていました。コロナ予防のため北側の板門閣から北側の兵士がまったく出て来ず放置されているとのことでした。今の南北関係、朝鮮半島情勢を象徴する一枚と言えそうです。 pic.twitter.com/4WBB0crlUh
— 徐台教(ソ・テギョ, 서태교) (@DaegyoSeo) August 2, 2022
2023年6月頃までは見学ツアーがあったのですが、2024年10月現在は中止しています。
再開の目途は立っていないとガイドさんも言っていました。
どのサイトでも現在は板門店を見学するツアーはありませんでした。
ツアー名に「板門店」と書かれてあっても、クリックすると、板門店へは行かない私が参加したようなツアーが表示されます。
ツアー解散後は平壌冷麺を食べた♪
14時半頃に市庁駅にて解散。
他のツアー参加客に別れを告げ、一期一会にちょっぴり寂しさを感じつつも歩いて南大門市場の方へ。
すっかり気分は平壌冷麵。
市庁駅から歩くこと25分、お店の名前はプウォン麺屋。
一見入りにくい雰囲気。
階段を上ってお店に入ると店員さんがテキパキと席へ導いてくれました。
そして平壌冷麵をオーダー。
そのままだと麺が長いので、ハサミで切って食べます。
何もつけていない状態だと全く味がしませんが、
コチュジャンや酢をかけると病みつきになる味。
次にソウルへ行くときも絶対に再訪しようと決めたのでした。
プウォン麵屋/부원면옥
地下鉄4号線会賢駅 5番出口 徒歩3分ほど
地下鉄1号線ソウル駅 7番出口から徒歩7分ほど
住所:ソウル特別市中区南倉洞47-10, 2F / 서울특별시중구남창동47-10, 2F
営業時間は11:00~20:00(ラストオーダーは19:40)
まとめ
今回は私が参加したDMZツアーについて、どんな感じだったのか解説しました。
今まで何度も韓国旅行したのに、ずっと行かなかったことを後悔。
半日のツアーなので2泊3日の旅行でも参加できます。
韓国旅行計画のお役に立てられれば幸いです!
素敵な韓国旅行になりますように。
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