こんにちは、haggyです。
三重県志摩市にあるハート型の離島・渡鹿野島(わたかのじま)。
現在は恋人の聖地やハートアイランドとして人気がありますが、
かつては〇春が栄えており、タブーと言われた島でもあります。
絶頂と衰退を経験した島の、現在の姿を見たくて二度訪れました。
1回目は一人で、2年後に訪れた2回目は女友達と二人で。
渡鹿野島に興味はあるけど、次のようにお悩みの方。
・島はどんな感じ?ヤバい?危険?
・女性一人で行っても大丈夫?
・行って楽しいかな?合わないかも?
そんな疑問を解決すべく、今回は渡鹿野島の現在の様子を写真とともに紹介します。
\ 渡鹿野島の宿でのんびり /
この記事でわかること
渡鹿野島は危険?ヤバい島?実際に周ってみた現在の様子をレポート!
この章では渡鹿野島について次の6つに分けて紹介していきます。
渡鹿野島
- 渡鹿野島は危険?ヤバい島?
- 現在の様子
- 渡鹿野島は猫が多かった
- 聖地巡礼スポット
- もちろん観光スポットも
- 渡鹿野島に泊まってみた
1つずつ見ていきましょう。
渡鹿野島は危険?ヤバい島?
渡鹿野島を周ってみて思ったことは、
「ディープでヤバい」
です。
危険という意味でのヤバさではありません。
1970年代~90年代に〇春で栄えていた頃の建物がそのまま残されている歴史と、観光地として再生をしていこうという息吹が共存している島。
これらを一度に見れる感動という意味でのヤバさです。
それと廃墟が好きなので、間近で見れる悦びも。
「あぁ、私はこの島に立っているんだ。」
と良い意味でゾクゾクしました。
ディープスポットが好きな方にはたまらない島です。
現在の様子
島の様子を歴史の面から見ていきましょう。
渡鹿野島へ向かう渡し舟から早くも目に留まるのは、シーサイドホテルつたや。
圧倒的な存在感を放っていますが、もう営業していません。
そう、いきなり廃墟ホテルがお出迎えしてくれるんです。
ここは〇春全盛期にいちばん繁盛していたホテル。
メインストリートの目立つところに鎮座しています。
正面玄関を見てみましょう。
昭和のビジネスホテルという印象。
階段を上り、玄関から中を覗いてみました。
散乱したゴミ。
染みだらけの床。
もう使われることのないフロント。
かつては欲にまみれた人たちで賑わっていたホテルだったことを思うと、現在はとても寂しい姿になっています。
ここにどれだけの人間ドラマがあったのでしょうか。
栄枯盛衰が感じられる眺めでした。
下の写真は2回目の訪問時に撮影したもの(1回目から2年後)。
ゴミが増え、若干位置が以前と変わっているような。
誰かが入ったのでしょうか...。
シーサイドホテルつたや向かいには、パラダイスというまっ黄色の建物が。
かつてスナック型の置屋だった建物です。
この青い鳥を経営していた女帝が、シーサイドホテルつたやをオープン。
捜査に来た警察をやりこめ、無双状態に。
その後、女帝はブローカーに財産など全てを奪われたことで、シーサイドホテルつたやを始め、島は絶頂期から転落の一途をたどっていきました。
そして、2016年に行われた伊勢志摩サミットにより、島の〇春は壊滅します。
Coffee Snackと書かれていますが、ここも元・置屋。
最後の置屋と言われています。
かつて「夜は肩と肩がぶつかるほど人がいた」と言われているメインストリート。
昼間も人はほとんどいませんが、夜もいませんでした。
賑わっていた頃はどんな感じだったのだろうと、これまた寂しい気持ちになります。
ワイズも廃業したスナック。
中を覗くと、倒れた家具が物悲しい雰囲気を漂わせています。
別角度から見てみましょう。
ワイズもですが、廃墟となったスナックやホテルは今後どうなっていくのでしょうか。
続いて「あさしお」という廃墟と化したホテル。
破れた障子や割れた窓ガラスが寂しい雰囲気を漂わせています。
壁面緑化は意図したものではないのでしょう。
また、ここからは見えませんが、室内には積み重なったマットレスも見えました。
このホテルもかつて栄えていたのだと思うと、廃墟として残っているのがとても寂しく感じます。
続いては廃アパート。
ここで夜の営みが連日連夜行われていたはずですが、今はボロボロに。
渡鹿野島のタブーについて触れたオススメの本があります。
私が「渡鹿野島へ行ってみたい」と思ったキッカケの本です。
渡鹿野島は猫が多かった
廃墟好きにとっては心震える島ですが、そうでない人にとってはここまで読んで寂しい気持ちになったかもしれません。
しかし渡鹿野島には猫が多数生息しているという癒しの面も。
この猫たちが人懐っこい。
近寄っても逃げることなく、じっとこちらを見てきます。
自ら近寄ってきて足にスリスリしてくれた子も。
聖地巡礼スポット
渡鹿野島は、アイドルグループのNEWSがかつてTV番組で訪れた島でもあります。
番組で小山慶一郎さんと加藤シゲアキさんが作ったオブジェがこちら。
渡鹿野島へ到着してすぐのところにあります。
このオブジェは夜になると光るので、泊まりで訪れてもいいですね。
同番組で、増田貴久さんと手越祐也さん(当時)が訪れた八重垣神社。
境内にはハート形の絵馬が奉納でき、観光地にもなっています。
階段を上る時から緑に囲まれて、清々しい気持ちになりました。
ただし暗くなってから訪れると、ライトが無いので真っ暗に。
明るいうちに訪れるのがおすすめです。
もちろん観光スポットも
並んだヤシの木が「旅行に来た!」と思わせてくれるわたかのパールビーチ。
右手に海を見ながら歩き進めることができるので、気持ちよく散歩できます。
潮風が心地よい。
顔をはめて写真も撮れます。
(後ろに廃墟ホテルのあさしおが・・・)
黒い歴史の面も紹介してきましたが、その頃の遺産と共存しつつ、現在の渡鹿野島は観光地としてお客さんを出迎えてくれます。
渡鹿野島に泊まってみた
1度目の訪問では、一人で志摩市にある「プレミアリゾート 夕雅 伊勢志摩」に宿泊しました。
近鉄鵜方駅から送迎バスが出ており、かつ渡鹿野島へ行くにも便利。
【宿泊レポ】プレミアリゾート 夕雅 伊勢志摩で夕陽を独り占め!
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2回目の訪問では友人と渡鹿野島にある旅館「風待ちの湯 福寿荘」に宿泊し、素敵な温泉宿でくつろげました。
渡し舟から下りてすぐのところにある宿です。
港や対岸の志摩市が見えます。
あまりに島内を散策している人がおらず、宿泊客は少ないかと思いきや、老若男女問わず多くの方が宿泊していました。
海が見える客室は綺麗に清掃されており、清潔感があります。
温泉は男女入れ替え制で、計4か所楽しめます。
特に感動したのは1階にある庭園露天風呂。
外の涼しい空気を感じながら気持ちよく入れました。
何よりも楽しみだったのが食事。
▼夕食
伊勢海老含め、新鮮なお刺身が日本酒と合います。
美味しい食事に舌鼓を打ちながら、しっぽりと夜を過ごしました。
朝食も豪華。
夕食も朝食も、1枚の写真におさまりきらないほどの品数。
どれもお米と合うため、二人でお櫃に入ったお米を平らげたのでした。
渡鹿野島は女性一人で行っても大丈夫?
最初の訪問は一人でした。
一人で行ってきたからこそ言えますが、昼間に回るのなら全然OKです。
数時間滞在して、町民数名とホテルに物資を運ぶ業者の方の数名としかすれ違いませんでした。
人口169名ほどなので、人がほとんどいなかったです。
※人口は2020年12月31日現在
夜は暗いので、一人で街は散策しない方が良いでしょう。
「渡鹿野島だから危険。」
というよりも、暗いので
「夜道だから一人で歩かない方が良い。」
という意味合いです。
2度目の訪問では日が落ちてからも少し島内を歩きましたが、街頭が少なく転ばないか心配でした。
〇春で栄えていたと言ってもそれは過去の話。
今はその当時の建物が遺産のように残っているだけで、そこから目を離すと海に囲まれた自然豊かな島です。
渡鹿野島は徒歩で回れる?
渡鹿野島は小さい島なので、徒歩でサクサク回れます。
渡鹿野島へ着いたのが11時位で、13時15分位に渡し舟に乗って渡鹿野渡船場バス停到着。
島滞在時間は2時間15分程でしたが十分楽しめました。
島内にレンタカー屋はありませんが、車がなくても周れます。
渡鹿野島にトイレやコンビニはある?
島内でもよおした際に、トイレがあるのか心配ですよね。
トイレは渡し舟乗場付近の待合室裏と、パールビーチの奥にありました。
夏に訪れたとき、パールビーチの奥にあるトイレはフナムシだらけだったので、渡し舟乗場付近の待合室裏にあるトイレを利用するのがおすすめです。
すごくキレイとは言えませんが、使えないほどではなかったです。
そしてコンビニはなく、街の商店が1つありました。
品揃えはコンビニの方が多いので、鵜方駅のコンビニであらかじめ購入するのが良いでしょう。
志摩市の渡鹿野島渡船場付近にもコンビニはありません。
公共の交通機関で行く場合は、鵜方駅のコンビニが確実です。
鵜方駅から島への行き方については下の記事に詳しく書いてあります。 続きを見る
車がなくても行ける!渡鹿野島への行き方をたったの3ステップで解説
渡鹿野島を楽しめるのは〇〇な人、楽しめないのは××な人
私は2度訪れましたが、渡鹿野島に行って「楽しめるタイプ」と「楽しめないタイプ」がいるのではないかと感じたのも事実。
友達は「すごくディープな島。大好き。」と喜んでいました。
渡鹿野島を楽しめるタイプ
私が感じた、渡鹿野島を楽しめるタイプの方は次のような方。
【渡鹿野島を楽しめるタイプ】
昭和レトロ好き・ノスタルジックな風景が好き・廃墟が好き・ジャニーズのNEWSが好き・猫が好き
これらのタイプには絶対におすすめです。
レトロさを感じさせる路地裏の風景写真も撮れました。
このような道も多いので、散策していても楽しいです。
散策していると、古びたアパートに出くわします。
どうすることもできず、ただ放置され、植物だけが生き生きと生い茂っていました。
そう遠くない昔の話ですが、歴史を感じずにはいられません。
NEWSの増田貴久さんと手越祐也さん(当時)がTV番組で訪れた八重垣神社。
レトロな路地裏を通って階段を上ると緑多い境内があり、異なる景色が楽しめます。
ここをNEWSの方が通ったと思うと、ファンにとってはたまらないのではないでしょうか。
そして猫も。
道のど真ん中でくつろぐ猫。
民家の玄関で通せんぼする猫など。
「路地裏と猫」「屋根の上でくつろぐ猫」など、雰囲気ある写真が撮れること間違いなしです。
渡鹿野島を楽しめないタイプ
反対に、次のような方は渡鹿野島を楽しめないでしょう。
【渡鹿野島を楽しめないタイプ】
おしゃれカフェ目当て・映え写真目当て・虫が苦手
まず島内にはおしゃれカフェが無いので、おしゃれカフェが好きな方にはおすすめできません。
また、ここに載せた多くの写真をご覧いただいてわかる通り、映え写真を撮るスポットはほとんどありません。
廃墟を映えと感じる人じゃないと無理でしょう。
そして、島内には虫がたくさんいます。
夏に訪れたときは、虫の種類と数の多さにビビりました。
渡し舟乗場で船を待っていた時に、アブがまとわりついてきてしばらく格闘していました。
海岸沿いの公園はフナムシも多かったです。
また、見たこともないような色のカニがいました。
こういう生物が苦手な方にはおすすめできません。
11月に訪れたとき、虫はいませんでした。
訪れるなら虫がいるシーズンは避けた方がいいです。
そして、昔の黒い部分のイメージを思い描いている方もいるでしょう。
当時の建物がそのまま廃墟として残っている面もありますが、伊勢志摩サミットを機に閉業しています。
現在は修学旅行先として利用されているほど。
今はハートアイランドとして、「恋人たちの聖地」と言われています。
海に囲まれた島なので、絶景を見ながら宿でくつろぐのも良いのではないでしょうか。
まとめ
今回は渡鹿野島のレポートでした。
個人的には、黒い部分の歴史の一部と、観光地に生まれ変わってきている姿の両方を楽しむことができるディープでヤバい島だと思っています。
しかし、合う合わないはあるかなと。
そこで、私が感じた渡鹿野島を楽しめるタイプと楽しめないタイプを載せておきます。
【渡鹿野島を楽しめるタイプ】
昭和レトロ好き・ノスタルジックな風景が好き・廃墟が好き・ジャニーズのNEWSが好き・猫が好き
【渡鹿野島を楽しめないタイプ】
おしゃれカフェ目当て・映え写真目当て・虫が苦手
3時間もあれば十分見たいところを周れますし、昼間なら女性一人で訪れても問題ないです。
時間に余裕があれば日中は島内を散策し、夕方からはゆっくり温泉宿でくつろぐのも最高。
様々な感情を呼び起こしてくれる島なので、楽しんでくださいね。
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▼読んでいただきありがとうございます